はじめに

山と海の豊富な自然に恵まれ、農業・漁業が盛んな三重県。

北は名古屋からほど近く、南は紀伊半島を縦断し和歌山県まで続きます。

また奈良県の隣という地理的要因も重なり、歴史ある神社や寺、町並みも多く残っています。

今回はそんな三重県で働く歯科衛生士さんを取り巻く環境についてご説明します。

基礎的データから見える岐阜県の歯科衛生士さんの状況

歯科医院数は全国２３位

厚生労働省が毎月発表している「医療施設動態調査(毎月末概数)」という統計によると、三重県内にある歯科医院は８３４軒と、熊本県に次いで全国で第２３位に位置しています。

厚生労働省発表「医療施設動態調査（平成30年5月概数）」
統計表３．都道府県別にみた施設数および病床数のデータよりSoraナビ作成

ちなみに愛知県は３７２９軒で第４位、岐阜県は９５９軒で第２０位となっています。最下位は鳥取県の２６１軒でした。

就業している歯科衛生士数は全国２０位

厚生労働省が２年ごとに発表する統計データ「衛生行政報告例（就業医療関係者）の概況」の最新版を見ると、岐阜県で就業する歯科衛生士の人数は２５９５人と全国で１４番目に多い結果となりました。

厚生労働省発表「平成28年衛生行政報告例（就業医療関係者）の概況」統計表３「就業歯科衛生士・歯科技工士・歯科技工所数、都道府県別」よりSoraナビ作成

歯科医院の軒数が全国２３位であるのに対し、就業している歯科衛生士の人数が全国２０位であり、三重県は県内全体的には歯科衛生士の数は愛知県ほどの不足状況ではないと言えるでしょう。

ちなみに愛知県は５６７５人と全国７位、岐阜県は２５９５人と全国１４位という結果でした。

人口１０万対就業歯科衛生数

平成２８年時点の各都道府県の人口１０万人に対する歯科衛生士就業人数を同調査より算出すると、三重県は１０７人で全国２１位という結果となりました。

全国平均９８人を上回っているので、良好な結果と言えるでしょう。

愛知県は４４位、岐阜県は９位ですので、東海３県では丁度中間に位置しています。

ここ１０年の歯科衛生士数の伸び方

平成１８年から平成２８年の厚生労働省発表「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」を各都道府県でまとめてみたところ、三重県のここ１０年間で就業歯科衛生士数は１３１６人から１９３９人と約１．４７倍増加していることが分かりました。

この伸び率は全国１３位という結果で、東海３県の中ではやはり中間の結果となりました。
愛知県の伸び率は全国１位、岐阜県の伸び率は第１９位です。

三重県歯科衛生士会

三重県津市の津センターパレス3Fにある三重県歯科衛生士会は歯科衛生士の研究会、学術大会などへの参加や助け合い制度など、様々なサービスがご利用いただけます。

三重県で働く歯科衛生士さんのお仕事環境は東海３県ではおよそ中間に位置する結果が多いようです。

しかし、岐阜県同様、一度引退した歯科衛生士に対して復職サポート研修があまり充実していなかったり、勤務条件の合う求人情報が愛知県ほど無いことも三重県の歯科衛生士にとっては転職・復職するうえで大きな壁になっていることも事実です。

このような課題に対して、Soraナビでも少しでも三重県の皆さんのお役に立てるよう、なるべく多くの求人情報をご提供できたらと思います。

「こんな求人情報ありますか？」など、ご希望の勤務条件がありましたら遠慮なく仰ってください！

Soraナビは東海地方の歯科衛生士さんを全力で応援いたします！