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お役立ちコラム

2020.03.30

| 就活お役立ち情報

歯科衛生士さんの職務経歴書~自己PRの参考文~

 

職務経歴書って?

これまで皆さん自身が経験してきたお仕事の内容を自由形式でA4縦サイズ1枚程度に記載、まとめられた書類です。「経歴」だけではなく、「歯科衛生士・歯科助手として活かせるスキル」「自己PR」「志望動機」なども盛り込み、歯科医院側に対してアピールすることができます。

職務経歴書はあなた自身の振り返り

職務経歴書は応募する歯科医院に対してあなた自身を売り込むための書類ですが、作成する過程の中で、「自分にはこんなスキルがあるんだ!」「私にはこんな長所があるなど、あなた自身の今までの過去の仕事ぶりを整理・再確認できるメリットを得られます。

自分のスキルや長所を整理・具現化することで自信を持てるようになると、面接の際にもうまく対応できるようになります。

完成するまでは大変ですが、単なる提出書類という目的以上に、作成する意義は多いにあると言えます。

さっそく書き出してみよう

紙とペンを準備して、書き出してみよう
思いつくことはどんどん掘り起こしましょう。

あなたの経歴と能力を振り返ろう

◆時期 (入職、昇格、退職ごと)

◆歯科医院名

◆歯科医院の概要
従業員数:◯名
スタッフ構成:歯科医師△名、歯科衛生士△名、歯科助手△名
ユニット台数:×台
1日来院患者数:平均◇名

◆役職
主任・リーダー・マネージャー

◆仕事内容
器具の準備、消毒、滅菌、TBI(ブラッシング指導)、歯石の除去、スケーリング、フッ素塗布、歯面研磨、診療アシスト、ホワイトニング、矯正、シーラント、印象採得、セメント除去、練和、石膏流し、受付業務、会計・PC入力、レセプト作業

◆資格
歯科衛生士免許、協会認定資格、学会認定資格

◆実績
・どんな局面でどんな成果をあげたか?
・どのような技術を習得したか?
・患者様からどのように評価されたか?

◆特別な経験
表彰や受賞
イベント経験
(大きな催し物や大きな会議など)

◆アピールできる経歴が少ない人は、仕事以外の経験からも書き出してみよう
ボランティアや社会貢献活動
院外での勉強会や異業種交流

あなたの「スキル」「強み」を整理しよう

次のような視点からご自身を振り返ると良いでしょう。

1、歯科衛生士として培った技術や技能
→診療アシスト、TBIやSPR、PMTCなど予防処置、訪問口腔ケアやブラッシング指導、インプラント外科手術アシスタント

2、歯科衛生士として習得した知識・ノウハウ
→(歯周病治療・ホワイトニング・小児矯正・etc…)に関する基本的な知識

3、今まで構築した患者さんとの人間関係
→在職期間中に担当した患者さんの人数
→患者さんから褒められたエピソード
→オープニングスタッフとしてチームワークを発揮した、スタッフ育成に努めたなど

4、ビジネス能力
→Excel、Powerpoint、Word

ふと思い出したエピソードなどはありますか?
あなたらしいアピールポイントをイメージしてみましょう。

イメージできない!というあなたに…

そんなこと言っても、うまく整理できない!思い出せない!
そんなあなたには次の方法でエピソードを膨らませてみましょう。
ポイントとしては、どのような努力をしたのか?等、具体的にどう乗り越えたかを書き出してみよう。
そこであなたはどうした?」という問いを繰り返すとより内容が掘り出されていきます。

あなたが「努力したこと」を思い出そう

自分なりに「課題に対して頑張ったこと、乗り越えたこと」などのエピソードを膨らませよう。

◆例
課題
・衛生士学校を卒業後、実際に現場の臨床現場で患者さんと接し始めると、学校で学んだことだけでは通用しないことを痛感した。

そこでどうした?
・日頃の疑問点や苦手なテクニックなどをその都度メモし、自分の中の課題を整理した。
・セミナーなど参加する際は事前に確認したいポイントや習得したいスキルのコツ(例えば、基本ポジションの正しい位置やチェアと自分の正しい高さ、患者さんのやる気を引き出すセルフケアの説明方法など)をノートにまとめた。
・事前に受講目的を明確にし参加した。セミナー後は受講中の自分のメモをまとめ内容を復習・整理した。

結果どうなった?
講義中に見逃したくない情報を事前に把握し、何を習得したら明日からの実務につながるのかを計算することで、効率的にセミナーを受講でき、学んだことをすぐ実際の臨床現場で活かせるようになりました。

前向きな気持ちをもてたエピソードを思い出そう

仕事などの中で「やりがいを感じた」「褒められた」「成長した」などの思い出を書き出してみましょう

◆例
きっかけ
・普段から正しい言葉遣いやマナー・接遇には気をつけているものの、なかには他院へ変更される患者さんも多く、来院された患者さんに歯科医院に定期的に継続して来院してもらうためにさらに工夫が必要だと感じた。

そこでどうした?
・診療前はなるべく患者さんを待合室にお出迎えに行き、「こんにちは。本日担当させて頂く衛生士の◯◯です。宜しくお願いします。」と、患者さんの不安や緊張がほぐれるように笑顔で挨拶した。
・親密感を感じてもらうために、「◯◯さん、どうぞ椅子にお掛けください」「◯◯さん、少しチクっとしますよ」「◯◯さん、お疲れ様でした」と、一言声をかける時に患者さんの名前を添えて伝えた。
・診療中にお話ししたことや患者さんの近況などを記録しておき、「前回診療にお越しになった時に話していた◆◆についてはその後いかがでしたか?」と次回来院された時に話題にした。

結果どうなった?
徐々に患者さんと良好な関係が築けるようになり、定期的に継続して来院してくれる患者さんが増えた。中には自分を指名してくれる患者さんや、「■■さんに会えるのを楽しみにしているよ」などの声を頂く機会も増えたことが、歯科衛生士としてのやりがいにつながった。

仕事のなかで「得たもの」は何か思い出そう

歯科衛生士の業務にあたり、「心がけたこと」「できるようになったこと」「身につけたこと」を書き出してみましょう。

◆例
理由
・ただ技術だけを施す存在ではなく、来院された患者さんにさらに心地よく満足して帰ってもらえるような丁寧できめ細やかなサービスや気配りができるような歯科衛生士になりたかった。

そこでどうした?
・患者さんのお顔にタオルをかけるときは優しく丁寧に、エプロンは髪がひっかからないように注意しながらゆっくりとはずすように意識した。
・チェアーを倒すときは「◯◯さん、お倒しいたしますね」と一言添えてからフットペダルを操作した。
・ミラーで粘膜を引っ付けないようにスプレーをかけてひと手間配慮した。
・患者さんがリラックスできるよう、院内を歩く時はバタバタを音を立てず歩き、ドアの音や引き出しの音の強さも気をつけて丁寧に優しく締めるよう心がけた。
・口腔内ミラーを挿入するときは、軽くバーナーで炙る工夫をし、患者さんが冷たく感じないよう気を付けた。

結果どうなった?
技術の向上だけを目指していたころよりもより歯科衛生士としてのやりがいを感じられるようになり、「指示されて動く」のではなく「考えて自ら率先して動く」という意識を持てるようになった。

何も思いつかない!そんな歯科衛生士さんのために

何のエピソードも出てこない!文章を書くこと自体が苦手、時間が無いなどの方のために、「活かせる能力」「自己PR」欄に盛り込むことができるキーワードを挙げますので参考にしてみてください。

真面目で責任感のあるイメージをPRするとき

「誠実」「几帳面」「実直」「謙虚」「冷静」「忍耐強い」
・真面目にコツコツと最後まであきらめずやり遂げる粘り強い性格です。
・難しい仕事も投げ出さずに成果を出せるまで粘り強く頑張ることができます。
・約束は守り、予定時間の10分前に完了するよう行動しています。

前向き、社交的なイメージをPRするとき

「熱心」「向上心」「積極的」「チャレンジ精神」
・指示された仕事だけでなく、自ら率先して行動する積極的な性格です。
・何事にも前向きに挑戦し、課題に対しても諦めず粘り強く取り組みます。
・現在の状態に満足せず、より高い目標を目指し努力することが好きです。
・物事をプラス思考に捉える前向きな性格です。
・場の雰囲気を読み取り、周囲を明るくすることが得意です。
・誰とでもすぐに親しくなれます。

思いやり、気配りなイメージをPRするとき


「献身的」「気遣い」「思いやり」
・相手の立場に立ち、親身になって話を聞くことを大切にしています。
・年齢、性別に関係なく誰とでもうまくやっていけます。
・周りの状況に配慮しながら行動するように意識しています。

発見したり作り出す能力をPRするとき

 

「想像力」「洞察力」「情報収集力」
企画力→患者さんのニーズを分析し、◯◯の様な面白いイベントを発案しました。
先見力→一歩先を考えて、一手間掛けて仕事に取り組むことができます。
観察力→口腔内だけでなく全身状態、疾患などを見逃さない観察力

理解したり判断したりする能力をPRするとき

「判断力」「状況分析力」「情報整理力」
飲み込みの早さ→仕事のコツの飲み込みが早いほうだと言われます。
問題把握力→何が問題なのかを把握し、解決策を考え、実行できます。

コミュニケーション能力をPRするとき

「協調性」「傾聴力」「順応性」「指導力」「リーダーシップ」
チームワーク→報告、連絡、相談を通して情報を共有することで、チームの結束を高めました。
指導力→トレーニングの進め方、タイムスケジュールの組み立て方、医院業務全体に支障を与えずに、後輩を育てる仕組みなどを考えた経験があります。

実行力をPRするとき

「行動力」「主体性」「自主性」「確実性」
正確性→ミスのない正確な業務遂行ができます。
計画性→目標を達成するために、綿密な計画を立てて着実にこなします。
迅速性→今やらねばならない仕事は先送りしないよう意識しています。

 

まとめ

いかがでしたか?
普段なかなか自己PRについて考える機会もなく、履歴書や職務経歴書を作成されるときに苦戦される歯科衛生士の方も多いかと思います。

ただ、冒頭にも書きましたが今後歯科衛生士として働くにあたって自己の振り返りと自分の強みを整理することは大切なことだと思います。

自分は何が得意で、どんなことにやりがいを感じるのかー。そこを自問自答することは「どう働いていきたいか」「どう成長していきたいか」に繋がる第一歩になると思います。

是非、自分だけの自己PR文を作成してくださいね。