お役立ちコラム
2020.03.25
| 歯科衛生士のスキルアップ歯科衛生士として高齢者の方への挨拶とは
コミュニケーション最初の一歩となる挨拶。初対面の高齢者の方に好印象を与える挨拶とは?
歯科衛生士の方々は挨拶の大切さはもうご存知かと思いますが、この機会に高齢者の方への挨拶をもう一度考えてみませんか?
初対面の方との挨拶はどのような世代の方でも緊張してしまうかもしれませんが、第一印象は最初の数秒、つまり一瞬で決まると言われています。初対面の印象が良いと、その後のあなたの可能性がきっと広がりますよ!
視線を合わせる
是非、視線を合わせましょう。
もちろん好印象を与えることが大事ですので、柔らかく温かい視線、笑顔を心がけてください。
特に、高齢者の方への挨拶は正面から行いましょう。
高齢者は視野が狭くなっていたり、音が聞こえにくくなっています。後ろや横では分かってもらえないどころか、びっくりさせてしまうかもしれません。正面からしっかり目を見て挨拶しましょう。
また、現在は新型コロナウイルスが猛威を振るっているためマスクは必須条件かと思います。マスクをしていますと表情が伝わりにくいため、より大きな笑顔でしっかり視線を合わせてみてください。
この状況が早く収束してほしいものですね。今後は、衛生上可能であればマスクは外したりずらしたりし、あなたの爽やかな笑顔をお見せして対応できるといいですね。
名乗る
初対面の挨拶は、まず自分から名乗って、あなた自身を知ってもらいましょう。
親近感を持ってもらい、そして今後の治療を円滑に進めるためにもフルネームで名乗ることをお勧めいたします。
人は記憶の中で関連付けて物事を覚えていくものですので、丁寧に、フルネームで名乗ると記憶にとどめてもらいやすいと言えます。知り合いと同じ名前、などといった具合です。
「歯科衛生士の そらなび はなこ と申します。」
実際に名乗るときは、苗字と名前の間に少し隙間をあけましょう。そして、大げさなくらいはっきり、明るい声色で発音します。そうすれば、高齢者の方でもきっと聞き取りやすいでしょう。
時間に追われ、つい早口でしゃべってしまう歯科衛生士の方もいらっしゃると思いますが、ここは一息つき、丁寧に名乗ることをお勧めいたします。
言葉遣いとしては、是非敬語をつかいましょう。
敬語は相手に敬意を示す手段ですので、完璧ではなくても、自然に使えるようになっているといいですね。敬語を使おうする姿勢が相手への敬意としてきっと伝わりますよ。
「~申します」は「です」の謙譲語になります。どんな場面でも使用できる言葉ですので、こちらは覚えておくと便利ですよ。
お辞儀をする
お辞儀は「会釈」「敬礼」「最敬礼」と3種類あることはご存知かと思いますが、おさらいしてみましょう。
「会釈」とは
朝夕の挨拶、通路等での軽いおじぎ、お客様をお迎えするときのお辞儀です。角度は上体を腰から15度くらい前へ傾け、足元から3mくらい先に視線はむけます。
「敬礼」とは
お客様や目上の人に対して敬意をもって行うお辞儀です。角度は背筋を伸ばして腰から30度上体を折り、足下から1mくらい先に視線を落とします。会釈よりもやや角度を深くします。
「最敬礼」とは
3段階あるお辞儀の仕方のうち最も深いお辞儀になります。お詫びをするとき、深い感謝を表すとき、重要なお客様をお見送りするときなどに用います。角度が最も深く、神前での儀式や高貴な方に対する礼です。角度は背筋を伸ばして腰から45度上体を深く折り曲げ、真下よりやや前方に視線を落とすします。
歯科衛生士の方は「会釈」をよく使うことが多いと思いますが、高齢者への初対面の挨拶は会釈より、ちょっと丁寧な「敬礼」をしてみませんか?より丁寧な印象を持ってもらえることで安心感与え、きっと受け入れてもらえることでしょう。
挨拶の仕方としては、「歯科衛生士の そらなび はなこ と申します。よろしくお願いいたします。」と先に言葉を発してからお辞儀をしましょう。そうすることによって、言葉もはっきり聞こえますよ。
1、2で腰を折り一旦止まります。そして、3、4で戻します。たったの5秒程度ですので、丁寧にお辞儀してみてください。
まとめ
身だしなみ、表情、態度、挨拶、言葉遣い。どれも第一印象を左右する大切な要素です。高齢者の方のみならず、誰に対しても好印象を与えるためには気を付けておきたいところです。
また、医院によってはフレンドリーな雰囲気を大切にされるところもあるでしょう。そこは臨機応変な対応が必要ですが、決して早口にならず、伝わりやすく聞き取りやすい声の高さでの挨拶は、高齢者の方に優しい対応かと思います。
目を見て、笑顔をたたえて、明るい声ではっきりと名乗ってから30度のお辞儀。
中には早く治療して帰りたい!と、せわしない患者さんもいるかもしれませんが、ぜひ笑顔で丁寧に対応して頂けたらと思います。
ますます輝く歯科衛生士さんに♪
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