Ruriko

お祝い金8万円プレゼントお祝い金8万円プレゼント

お役立ちコラム

2020.09.30

| 歯科衛生士のスキルアップ

患者さんとの会話のとっかかりに使える季節の言葉〜秋編〜

歯科衛生士の皆さんにとって、患者さんとの会話はとても大切だと思います。
会話の内容ややりとりの楽しさが皆さん歯科衛生士さんや歯科医院に対するイメージにつながりやすいからです。
ただ、会話が苦手な歯科衛生士さんもいるでしょうし、気難しそうで話しかけづらい患者さんもいるでしょう。
そんな時に役立つのが「天気や季節の話題」です。
それは、相手が誰であれ、親しみの度合いがどうであれ、お互いに話しやすいテーマだからです。
また日本には四季があり、自然を愛で楽しむという、素晴らしい文化や言葉がたくさん溢れています。
この機会に風情溢れる季節の言葉達をインプットして、明日からの診療での会話に活かしてみませんか?

せっかくですので、今回は秋に使える季節の言葉をご紹介させていただきます。

上旬

暦上は秋に入ったものの、まだ夏の暑さが残る9月。

⭐︎「9月に入りましたが、まだ厳しい残暑が続いていますね。」

⭐︎「日中はまだ暑さの名残を感じますが、お変わりありませんでしたか」

⭐︎秋簾 あきすだれ

夏が過ぎて秋風が少しずつ流れてきているのに、夏を惜しむ気持ちから、日除けの簾をまだ吊っている状態のこと。「簾名残 すだれなごり」とも。

 

猛暑がようやく過ぎ去り、少しずつ涼しくなってきた頃

⭐︎「秋風の心地よい季節になりましたね」

⭐︎「秋の気配が感じられる季節となりましたね」

⭐︎「すがすがしい秋の気候になりましたね」

虫の音を楽しむ文化は日本ならでは

秋になると、コオロギ・マツムシ・キリギリスなど様々な虫が美しく鳴き始めます。
日本では古来から虫の音は風流なもの、美しいものとして人々を癒し愛されてきました。
枕草子では清少納言が「秋は夕暮れ・・風の音、虫の音など、はた言うべきにあらず」と記しています。

西洋では虫の声を雑音ととらえることが多く、その音を風流ととらえる文化は無いそうです。
また、日本では秋が実りの季節であるのに対して、欧米では冬の訪れが早く厳しい季節であることも含めて秋にあまり良い印象が無いことも影響しているそうです。

虫の音を右脳(言語脳)で聞くアジア

私たちの脳は、音楽や雑音を右脳(音楽脳)で処理し、左脳(言語脳)で人の話す声や言語を解析処理します。
西洋では虫の音を雑音として右脳で処理しているのに対して、アジアでは虫の音を言語として左脳で聞いているこそうです。
これは欧米言語では子音が重要であるのに対して、アジアでは母音が比較的重要であることが関係されているようです。

これは人種的な違いではなく、話し言葉の環境の差によるもので、 9歳まで日本語で育つと、母音の音の物理的な構造に似た人の感情音や虫や動物の鳴き声、自然界のさまざまな音を左脳で処理するようになるそうです。

中旬

⭐︎「日に日に秋が深まっていますね」
⭐︎「日増しに秋が深まって、朝晩は肌寒くなりましたね」
⭐︎「心地よい行楽シーズンとなりましたが、どこかへお出かけされましたか」
⭐︎「台風のニュースを目にしますが、被害などありませんでしたか」
⭐︎「運動会シーズンですね」
⭐︎「スポーツの秋ですが、運動は何かされていますか」

・・・など、「味覚の秋」「読書の秋」など○○の秋という言葉を活用して話題を考えても良いかもしれません。

10月のキーワード

天高く馬肥ゆる
・・空が澄みわたって高く晴れ、気候が良いことから食欲が増して馬も良く越えるという意味。

下旬

⭐︎「紅葉が一段と色を増す季節となりましたね」
⭐︎「おだやかな小春日和が続いていますが、お元気でお過ごしだったでしょうか」
⭐︎「吐く息も白くなり、冬の到来を感じられるようになりましたね」
⭐︎「紅葉の美しい季節になりましたね」
⭐︎「今年もあと残り○ヶ月ですね。お変わりありませんでしたか」
⭐︎「朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。風邪などはひいてらっしゃいませんでしたか」
⭐︎「年末に向けてお忙しいかと存じますが、お身体を大切になさってくださいね」
⭐︎「これから本格的に寒くなってくるので、くれぐれもご自愛くださいね」

11月のキーワード

立冬 りっとう
・・・太陽暦の11月8日頃。
小雪 しょうせつ
・・・太陽暦の11月22日頃。寒さはまだ本格的では無いが、冬が近づいていることを感じられる季節。
小春日和 こはるびより
・・・晩秋から初冬のころの、あたたかくて穏やかな天気。
錦繍 きんしゅう
・・・紅葉や銀杏などの美しさを表す言葉。錦(にしき)と刺繍をほどこした美しい織物のこと。

 

季節の言葉を活かして

いかがでしたか?日本にはうつろいゆく四季があり、その変化と共に草木や虫、私達人々の心情や生活もコロコロと色を変えていきます。季節のちょっとした変化を表す言葉が豊富なのは日本語ならでは。

毎日、たくさんの患者さんと接するお仕事「歯科衛生士さん」。患者さんの年齢も子供さんからお年寄りまで、まさに老若男女。ちょっとした季節の挨拶から意外と信頼関係が深まるきっかけになるかもしれませんよね。是非この機会にご活用ください!

転職ならSora1ナビ