お役立ちコラム
2019.03.12
| 愛知・岐阜・三重の歯科衛生士岐阜県の歯科衛生士さんを取り巻く環境
はじめに
近年、観光地としても人気の岐阜県。
日本の真ん中付近に位置し、山と川の自然豊かな景色・風景や、歴史を感じられる古き良き街並みが多く、近年は国内だけではなく海外からも訪れる方がいらっしゃいます。
今回はそんな岐阜県で働く歯科衛生士さんを取り巻くお仕事環境についてご紹介します。
基礎的データから見える岐阜県の歯科衛生士さんの状況
歯科医院数は全国20位
厚生労働省が毎月発表している「医療施設動態調査(毎月末概数)」という統計によると、岐阜県内にある歯科医院は959軒と、群馬県に次いで全国で第20位に位置しています。
厚生労働省発表「医療施設動態調査(平成30年5月概数)」
3.都道府県別にみた施設数および病床数のデータよりSoraナビ作成
ちなみに愛知県は3729軒で第4位、三重県は834軒で第23位となっています。最下位は鳥取県の261軒でした。
就業している歯科衛生士数は全国14位
厚生労働省が2年ごとに発表する統計データ「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」の最新版を見ると、岐阜県で就業する歯科衛生士の人数は2595人と全国で14番目に多い結果となりました。
厚生労働省発表「平成28年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
統計表3「就業歯科衛生士・歯科技工士・歯科技工所数、都道府県別」よりSoraナビ作成
歯科医院の軒数が全国20位であるのに対し、就業している歯科衛生士の人数が全国14位であり、岐阜県は県内全体的には歯科衛生士の数は愛知県ほどの不足状況ではないと言えるでしょう。
ちなみに愛知県は5675人と全国7位、三重県は1939人と全国20位という結果でした。
人口10万対就業歯科衛生数
平成28年時点の各都道府県の人口10万人に対する歯科衛生士就業人数を同調査より算出すると、岐阜県は128人で全国9位という結果となりました。
全国平均98人を上回っており、上位10県の中に位置していることは岐阜県民の方々にとっても良い結果と言えるでしょう。
東海3県に限定してみても、愛知県の人口10万人に対する歯科衛生士数76人、三重県の人口10万人に対する歯科衛生士数107人と比較しても、岐阜県の歯科衛生士さんの数はそこまで不足していないようです。
ここ10年の歯科衛生士数の伸び方
平成18年から平成28年の厚生労働省発表「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」を各都道府県でまとめてみたところ、岐阜県のここ10年間で就業歯科衛生士数は1872人から2595人と約1.39倍増加していることが分かりました。
この10年間の伸び率の結果は全国19位という結果で、東海3県の中では一番低いという結果となりました。
愛知県の伸び率は2.04で全国1位、三重県の伸び率は1.47で第13位です。
歯科衛生士の数はそこまで不足していないですが、ここ10年の伸び率はそこまで高くありません。
岐阜県歯科衛生士会
岐阜県歯科医師会館内にある岐阜県歯科衛生士会は現在、約400名の歯科衛生士が会員として在籍しています。
6つの支部(岐阜・周辺・西濃・中濃・東濃・飛騨)に分かれて活動しながら、歯科衛生士どうしの交流や情報交換・研修を行っています。
いかがでしたか?
岐阜県は歯科衛生士の不足問題は愛知県ほどは深刻ではなく、バランスの良い県かもしれませんね。
しかし、一度引退した歯科衛生士に対して復職サポート研修があまり充実していなかったり、勤務条件の合う求人情報が愛知県ほど無いことも岐阜県の歯科衛生士にとっては転職・復職するうえで大きな壁になっていることも事実です。
このような課題に対して、Soraナビでも少しでも岐阜県の皆さんのお役に立てるよう、なるべく多くの求人情報をご提供できたらと思います。
「こんな求人情報ありますか?」など、ご希望の勤務条件がありましたら遠慮なく仰ってください!
Soraナビは東海地方の歯科衛生士さんを全力で応援いたします!