職務経歴書とは

あなた自身のパンフレット

パンフレットには、商品の魅力が分かりやすく文章でまとめられていますよね。

職務経歴書は、履歴書に職歴として書いたことが読み手に分かりやすく伝わるよう、さらに色がつけられた書類です。

これまであなたが「どのような医院」で「どんな業務」を行ってきたのかー。

職務経歴書とは、自分の経験や能力をアピールし、自分を魅力的に売り込むための、まさにパンフレットのようなものです。

基本はパソコンで横書き１枚

職務経歴書の完成形は「A４サイズ１枚」。

書式は基本的に自由です。

職務経歴書の基本例

①要約

『私はこういう仕事をしてきました』
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例１：【職務要約】
歯科衛生士学校卒業後、約2カ所の歯科医院で歯科衛生士として合計6年間従事してきました。
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例２：【職務要約】
歯科衛生士として、主に医師の診療介助、予防処置業務やブラッシング指導などに〇年〇ヶ月従事してきました。
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あなたのキャリアの概要を簡潔にまとめる項目。

シンプルにまとめ分かりやすい内容にしましょう。

②内容

『その詳細はこのような内容です』
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例)
【職務経歴】
〇〇歯科医院
◆事業内容　保険診療中心の一般歯科医院
◆事業規模　歯科医師2人、歯科衛生士2人、歯科助手1人
◆雇用形態　正社員
◆勤務期間　20ｘｘ年6月～20ｘｘ年6月
医療法人〇〇会　〇〇クリニック
◆事業内容　訪問歯科中心の歯科医院
◆事業規模　歯科医師4人、歯科衛生士8人、歯科助手3人
◆雇用形態　正社員
◆勤務期間　20ｘｘ年7月～20ｘｘ年7月
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もっともベースとなる部分。
在職期間、医院名、医院の規模等を記します。

③接点

『そのうちで〇〇の経験が御社で活かせます』
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例)
【活かせる知識・能力】
・診療アシスト、予防処置（TBI、SRP、PMTC）
・訪問口腔ケア、訪問口腔衛生指導、ブラッシング指導
・インプラント外科手術アシスタントの指導
・ホワイトニングに関する基本的な知識
・患者様の状況から的確に悩みに不安を聞き出し、
継続的な信頼関係を構築
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その職務経歴の中で、あなたがどんな経験をして、どの程度の知識や能力を得てきたのか？

そして応募先の医院でそれをどう活かせるのかを箇条書きでアピールします。

④資格

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例)
【資格】
・20XX年　普通自動車免許
・20XX年　歯科衛生士免許
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その他にも、
・ホワイトニングコーディネーター
・審美学会歯科衛生認定士
・インプラント専門歯科衛生士

など、転職に有利な資格を記入しましょう。

⑤自己PR

『さらに自分のやる気と職歴を補足すると…』

例1)お客様との長期の信頼関係を築ける
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【自己PR】
これまで一般歯科診療や訪問歯科診療など幅広い経験をし、歯科衛生士としてのキャリアを積んできました。前職では、患者様の様子や雰囲気から嗜好を読み取り、その患者様にとっていちばん心地よい対話や雑談を意識していました。また、芸能やスポーツから時事ニュースまでいつも情報を集め、退屈させない話題作りができます。それらのコミュニケーションの中から患者様のお悩みを引き出し、その結果、前職の３年間では〇〇人の患者様と長くお付き合いさせて頂きました。粘り強く誠実に患者様に向き合っていくことに自信があり、貴院でも活かせると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
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例2)ブランクからの復帰の場合
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【自己PR】
これまで〇ヵ所の歯科医院でキャリアを積んで参りましたが、平成〇年に結婚を機に退職し家庭に入っていましたが、子育ても落ち着いてきたため、将来を見直し転職活動中です。歯科衛生士の経験で培った、自然な対話の中から患者様のお悩みを引き出し、長期の信頼関係を構築できるスキルは貴院でも活かせると思っております。いま、通信講座で〇〇の勉強中です。再スタートからのチャレンジなので、厳しい環境であることは承知しております。何事も全力で集中し、ブランクを一刻も早く埋めるべくかんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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応募先に自分をアピールする部分。
志望動機や意欲を盛り込み、読み手にPRしましょう。

職務経歴書は面接の台本

実は職務経歴書は面接で聞かれる質問内容と似ており、面接のシミュレーションを想定しながら作成すると自然と書く内容が決まります。

面接の流れ

面接は職務経歴書をもとに行われることが多いです。

ここでは面接でよくある質問に沿って、全体の流れを確認しましょう。

→回答は①職務要約の部分
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「〇〇　〇〇子と申します。本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。私は、〇〇学校卒業後、〇〇歯科医院で約〇〇年間、歯科衛生士としての実務経験を積み、処置のスピード性や正確性を磨いてまいりました。このような経験が貴院でも活かせると考え、応募しました。どうぞよろしくお願いいたします。」
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→回答は②職務経歴の部分
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〇〇歯科医院では〇年間在籍しており、主に保険診療中心の歯科医院でもあり、医師の診療補助と予防処置をメインに従事して参りました。また、受付業務や電子カルテ入力なども担当し、様々な業務をチームで連携しながらメンバーとして協力して貢献して参りました。
次に勤務した〇〇クリニックは訪問歯科診療中心のクリニックで、主に訪問口腔ケア、訪問口腔衛生指導、ブラッシング指導などを担当させて頂きました。歯科衛生士として、在宅の患者様や高齢者施設の方々など本当に困っている方々のためのケアができ、やりがいを感じながら勤務させて頂きました。
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業務内容を具体的に説明

→回答は③活かせる知識、経験、スキル
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今まで、診療アシストや予防処置をメインに従事し、特に歯周病治療の基本的な知識については勉強を重ねて参りました。
スケーリングには自信があり、また患者様との継続的な信頼関係を築くのが得意なため、前職では〇〇人の患者様を担当させて頂きました。
また、ホワイトニングコーディネーターの資格も取得しており、審美歯科に力を入れている貴院のお役に立てればと思っております。
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→回答は⑤自己PR
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今まで、一般歯科診療や訪問歯科診療を経験をしてきました。前職では、患者さんの不安を和らげるための声掛けや、患者様の雰囲気から、その方にとって心地よい対話が出来るよう意識しました。また、テレビ・雑誌・ＳＮＳから時事ニュースや芸能ニュースなどをチェックし、退屈させない話題作りができます。それらのコミュニケーションの中から患者様のお悩みを引き出したり、歯科医師に聞きにくそうにしていることを察知しました。その結果、前職の３年間では〇〇人の患者様と長くお付き合いさせて頂きました。粘り強く誠実に患者様に向き合っていくことに自信があり、貴院でも活かせると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
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志望理由や仕事に対する取組みなどの補足事項を説明し、アピールします。

さらに好印象を与えるには？

ただ職務経歴書に書いてある文章を棒読みするのでは面接官も職務経歴書を読めば分かります。

記載内容からもう一歩踏み込んで、具体的な成果やエピソードを交えて話すと、より良い印象になるでしょう。

どんな質問をされるのかシミュレーションしながら、面接準備をしましょう。

履歴書はこちらを参考に

第一回　履歴書を書く前に
第二回　基本情報欄の書き方
第三回　学歴・職歴欄のポイント
第四回　賞罰について
第五回　免許・資格はどう書くの？
第六回　あなただけの自己ＰＲ・志望動機を書こう
第七回　最終確認と封筒の書き方

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